社交ダンスは、どういった音楽に合わせて踊るかご存知でしょうか?
最初に誕生した社交ダンスであるワルツ(ウィンナワルツ)が一番代表的ではないかと思いますが、実は、社交ダンスと一言には言えないほど、多様な音楽との結びつきがあるのです。
例えば遡ること19世紀(西暦1800年代)、民衆の間では音楽とともに踊りも生まれるようになります。ほとんどが小さな流行で消え去ってしまいましたが、ブルースは類を稀に見ず広く普及しました。ブルースといえば現代の日本でも「渋くかっこいい音楽」の代表として憧れるジャンルのひとつですよね。
日本だけでなく、各国のミュージシャンもブルース調の曲を年齢問わず発信しているほど、音楽界にとってもなくてはならない存在です。そんなブルースは、ゆったりとしたテンポでジグザグに移動しながら踊るので、最も簡単に踊れる社交ダンスのひとつとして知られており、初心者にも好まれます。
また、20世紀(西暦1900年代)前半には、ジャズなど北米生まれの新しい音楽が流行してゆきます。この影響により、フォックストロットやジルバというダンスが誕生しました。
実は、第二次世界大戦終戦後、アメリカ軍によって日本にもたらされたダンスが「ジルバ」だと言われています。ジルバはスイングダンスとして扱われており、とてもリズミカルで軽快な踊りは日本でもウケがよく、終戦後の日本に活気を与えてくれました。
他にも、ラテンアメリカン音楽が流行したことにより、その音楽に合わせて踊るルンバやマンボ・チャチャチャなどの新しいダンスが世界中に広まりました。
ラテンアメリカン音楽は情熱的なものが多い印象ですが、ルンバやマンボは滑らかでゆったりした動きが特徴的です。チャチャチャに関してはマンボから発展したといわれていますが、その名のとおり手拍子の似合うテンポのいい音楽に合わせてコンパクトに踊るため、見ていても踊ってもとても楽しいダンスです。そのため、競技でもよく使用されます。
20世紀後半(1990年代頃)には、サルサとアルゼンチンタンゴが流行しました。
サルサはスピードが速く腰を使った動きが特徴的な踊りですが、アルゼンチンタンゴは社交ダンスで使用されるコンチネンタルタンゴとはテンポから何まですべて違うといわれています。
アルゼンチンタンゴの特徴は、バンドネオンと呼ばれるアコーディオンのような蛇腹楽器を使い、タンゴの本場であるアルゼンチンの伝統的な音楽です。リズムのキレもよく、とても情熱的なサウンド。
一方、大陸という意味を持つコンチネンタルが名前になったコンチネンタルタンゴは、ヨーロッパに持ち込まれたタンゴが洗練され、ストリングスが主体となってゆったりとしたサウンドが特徴となります。
どちらも素敵な音楽ですが、アルゼンチンタンゴのダンスは独立して存在するため、社交ダンスで使用されるのは後方のコンチネンタルタンゴです。
同じタンゴでもこのように種類があるので、ややこしく感じた方も恐らく少なくはないでしょう。
フィギュアスケートではそれぞれの音楽を使用することが多くありますし、これを機にぜひその違いも覚えてみてくださいね。
ちなみに、社交ダンスで踊るコンチネンタルタンゴといえば『ジェラシー(Jalousie)』という楽曲が有名です。実は映画でも100本以上の作品に使用されるなど、世界的にも知られているこの曲。とてもムーディーなこのサウンドを聴いていると、甘く大人なダンスを踊りたくなってしまいますよ。
振り返ると、20世紀は各国で新しいダンスが栄枯盛哀していたことがうかがえますが、
21世紀からは情報発信の発達により、アメリカのスイングやハッスル、ブラジルのズークなどの地域的な流行が広く伝承されています。
このように、社交ダンスと音楽の繋がりは古くより多岐にわたっており、時代が移り変わるにつれて新しいジャンルのダンスが誕生してきました。
これから先もきっと、昔から受け継がれてきたダンス・音楽に加えて、新たなジャンルもまた人々と時代によって創られ、伝承されていくに違いありません。

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