床に寝転んで並ぶ子供たち

社交ダンスでも大切!顔の表情筋の鍛え方

 

若々しく見える秘訣として、『表情筋』を鍛えるというエクササイズを聞いたことはあるでしょうか?

 

表情筋とは、顔に存在する主な筋肉約20種類の総称です。

これらの筋肉が互いに協同して、私たち人間の喜怒哀楽などの複雑な表情を表すことができるところからこの名前がつけられたのですが、実は物を食べるときの咀嚼や喋る、眼の開閉などの動きにも関わっています。

 

 

しかし、残念ながら、実は私たちの普段の生活の中で、メインに使われる表情筋は約20種類のうちたった3割しかありません。

つまり、残りの7割の筋肉は、意識しないとほぼ使われることがないため、結果的に顔周りの脂肪・表皮・真皮を支える筋肉という土台が年々衰えて、たるみに繋がってしまいます。

重力に逆らえずたるみが始まると、ほうれい線が目立つのでやはり若々しさは失われるようになり、凝り固まってしまった表情筋が老け顔の根本的な原因となってしまうのです。

 

特に、私たちが公用語として話す日本語は、ほとんど表情筋を使わずに喋れる言語としても知られており、欧米人よりも表情筋を使う場がないので、どうしても顔が大きくなってしまうという事実も・・・

また、日本人だけではないですが、近年咀嚼が少ない食べ物を好む傾向にあるため、以前にも増して筋肉を使わなくなってきているとも言われています。

顔に手をあて、驚く女性

 

こういった時代背景も相まって、使う頻度がどんどん少なくなってきている表情筋。

それを意識して使うことで、筋肉の衰えを防ぎ、引き締まった若々しい表情を作れるようになれるのです。

表情が豊かになると、社交ダンスでも表現力が増してより素晴らしいダンスを踊れますし、パートナーにもいい影響を与えること間違いなし。

 

ということで今回は、ちょっとした時に使える表情筋の鍛え方をご紹介したいと思います。

 

 

【口輪筋】

左右合せて20種類以上ある表情筋のうち、なかでも最も大きい口輪筋を鍛えてみましょう。

 

①歯の外側を、端から舌で歯茎をなぞるようにゆっくり大きく円を描く

②右回り、左回りを10回ずつが1セット

③できれば一日3セット

 

この筋肉を使い慣れていない方は、恐らく1セットで口周りに怠さを感じてくると思います。

でも、実はその怠さこそが筋肉に効いている証拠。

朝昼晩、と1セットずつ分けてもいいので、先ずは毎日続けてみてください。

ただこのトレーニング、特に舌が上の前歯を通るとき、結構周りから見ると面白く映ってしまうと思うので、公共の場では避けた方がいいかもしれません・・・!

家で、もしくはマスクの下でこっそりやってみてくださいね。

 

【眼輪筋】

ドーナツ状に目のまわりを丸く覆っているこの筋肉。鍛えれば目の下のクマやクボミが改善されたり、一重が二重になるなど、プチ整形並みに表情が変わると言われています。

ウインクをうまく出来るようになるには、この筋肉を鍛えましょう!

 

①眉とオデコの筋肉(前頭筋)が動かないように両手で軽く押さえる

②目をギュッと瞑る(5秒間キープ)

③目をパッと開く(5秒間キープ)

 

このエクササイズは、目の周り以外の筋肉は動かさないことを意識してください。

慣れてくると、目を開いたときに眉毛やオデコが動かなくなってきます。

そうすれば、前頭筋など他の筋肉の助けを借りずに、きちんと眼輪筋のみ独立して使えているという証拠。

少々時間が掛かるかもしれませんが、焦らずご自身のペースで、徐々に鍛えられていることを意識しながら行ってみてくださいね。

 

いかがでしたか?

表情筋がわたしたちの喜怒哀楽を作っているので、鍛えれば表情豊かになり、肌にハリも生まれるので、周りからの印象も大きく変わるかもしれません。

しかしながら、顔の筋肉は使い過ぎると顔に厚みが生じてしまうとも言われているので、「やりすぎ」は禁物。

各エクササイズの回数は順守して、無理のない範囲で続けていきましょう。

また、「しわが増えるから思い切り笑わない」という意見も時々耳にしますが、使わなければ表情筋が衰えるので、残念ながら逆に老け顔になってしまいます。

よく喋ってよく笑ってみてください。表情が豊かになると、それだけでも若々しく生き生きとして見え、ダンスの時もきっと光って見えると思いますよ。

 

芝生に座る老夫婦