社交ダンスの競技種目は、大きく分類するとラテンとスタンダードの2種類。そしてそれぞれ5種目ずつダンスがあるので、合わせると全部で10種目です。
【スタンダード】
1.ワルツ(スローワルツ)
2.タンゴ(コンチネンタルタンゴ)
3.スローフォックストロット
4.クイックステップ
5.ヴェニーズワルツ(ウィンナワルツ)
【ラテンアメリカンダンス】
6.チャチャチャ
7.サンバ(インターナショナルサンバ)
8.ルンバ(キューバンルンバ)
9.パソドブレ
10.ジャイヴ
今回は、この中でスタンダードに分類される「クイックステップ」をご紹介しましょう。
「クイック」という愛称で親しまれているこの「クイックステップ」は、その名前の通りスピード感と軽快さが特徴的なダンスです。
そのはじまりは1920年代、アメリカはサウスカロライナ州のチャールストンという街で、黒人たちによって広められた「チャールストン」という曲のブームでした。チャールストンは実に軽快で軽やかなステップが話題となり、その後瞬く間にアメリカの全土のみならずヨーロッパでも人気を集めます。この人気は各ミュージックシーンにも影響を与え、イギリスの伝統的なフォックストロットを早いリズムで演奏した曲が演目に取り入れられるようになり、当時はその曲調が「ワンステップ」と呼ばれるようになりました。
その後ワンステップは社交ダンスの競技種目として認定されたのですが、1927年、スター選手権大会で、『クイックフォックストロット&チャールストン(Quick Foxtrot and Charleston)』と改名。
そして更に、1929年、ICBCブリティッシュプロフェッショナル選手権では、現代親しまれている『クイックステップ』に変更されたのです。
こういった歴史を辿った現代の「クイックステップ」は、テンポの速い曲に合わせてスキップをするように軽やかで素早い動きが求められるダンスとして知られています。
左右に足を跳ね上げてピョンピョン飛び回りながら踊るこのダンスは、伝統的なイングリッシュ・スタイルだったフォックストロットに、うまく黒人文化を取り入れて派生した「クイックステップ」ならではの動きですね。
もしかすると、優雅な印象の強いスタンダードの中だけでなく、10種目すべての中で最も笑顔が似合う種目ではないでしょうか?
観客側で見ていても、ダンサーたちの軽快な動きと笑顔が場を楽しませてくれます。
しかし、決してジャンプや素早さだけではなく、「クイックステップ」はスイングダンスの要素も含んでいるので、ワルツのように滑らかな動きも必要。
リズムは4/4拍子で、まさにテンポの速いスウィングダンスです。
ワルツに比べるとライズ&フォール(ライズ&フォール)といった上下の動きはとても浅く、やはりスピード感があります。
ポジションは男女が向かい合い、LOD(Line Of Dance)のルールに沿ってダンスフロアを反時計回りに移動しながら踊ります。
足元の速いステップに加えて移動も必要なため、衝突や転倒も多い種目です。
クイックステップを踊る際は、周りにも十分注意を払うように気を付けてくださいね。
ちなみに、社交ダンスの映画といえば最も有名といっても過言ではない『Shall we ダンス?』。その劇中で、役所広司さん演じる主人公が、渡辺えり子さん演じる女性ダンサーの衣装の裾を誤って踏んでしまったシーンがありました。
実はあのダンスシーンで踊られていたのが、このクイックステップなのです。
このように、とにかく素早い動きが必要となるので、実はスタンダード種目の中でもクイックステップが最も苦手とする方は多くいらっしゃいます。
アップテンポでスピード感のあるダンスは、見ているだけでも「難しそう・・・」というイメージがどうしてもついてしまいますよね。しかし、もちろん最初からプロのスピードについていく必要はありません。他の種目にはない楽しいステップもたくさんありますので、先ずはそのステップを学んでみてください。
徐々に慣れてくると、クイックステップの魅力にきっと惹きつけられるはずですよ。
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