社交ダンスを習ってみたけど「バレエも気になる!」「バレエ経験者は社交ダンスが有利では?」などと悩んでいませんか?
どちらも同じダンスに見えますが、実はたくさんの違いがあります。
今回は、社交ダンスとバレエの違いは何か。共通点や違うポイントなどを詳しくお伝えします。
そもそも社交ダンスとバレエとは
社交ダンスとバレエをよく見ると、ダンス姿や衣装、身だしなみなどに大きな違いがある2つの踊り。
そもそも、社交ダンスとバレエは歴史や目的に大きな違いがあります。
社交ダンスとは
社交ダンスは、パーティーなどで交流や出会いを求め楽しく踊ることも楽しみ方の1つです。他には、社交ダンスの踊りや技などを披露し、ランキング付けをして競うことを目的とした競技ダンスもあります。
社交ダンスは12世紀ごろ、ヨーロッパの貴族が中心となって踊っていました。当時のダンスは男女ペアではなく、全員同じ振り付けで周りながら踊っていましたが、18世紀後半にウィンナーワルツというダンスが始まったことで、現在の形になったといわれています。
日本では社交ダンスの他に「ソシアルダンス」とも呼ばれていますが、海外では舞踏室(ボールルーム)で踊ることから「ボールルームダンス」と呼ばれています。
社交ダンスといっても種目がいくつもあり、踊る曲や種目によって動きが違います。
バレエとは
バレエの目的は舞台演舞です。音楽や伴奏に合わせてダンスで物語性を体で表現して披露します。例えば、くるみ割り人形や白鳥の湖などの物語を、バレエを通じて表現するのが有名です。
バレエはルネッサンス期のイタリアで、宮廷の余興として踊ったのが始まりと言われています。当時は今のようなバレエとは程遠い踊りでしたが、たくさんの芸術家たちによって現在のバレエという姿に変わっていきました。
バレエといえば音楽の物語を体で表現するイメージが強いのですが、ロマンティックバレエやクラシックバレエなど種類があります。いずれも目的はほとんど同じですが、種類によって衣装が違います。
社交ダンスとバレエが「似ている!」と思われる理由
社交ダンスとバレエの目的や歴史を見ると、2つの踊りは根本的に違いがあることがわかります。
でも、どちらも踊ったことのない人からすると、同じに見えませんか?
なぜ、社交ダンスとバレエは似ていると思ってしまうのか。それは、次のようなイメージが根強いからです。
- 大きな舞台で踊る
- たくさんの人の前で踊る
- ダンス姿が華やかでエレガント
- 衣装やメイクが派手
同じダンスでも、HIPHOPやレゲエダンス、ベリーダンスなどと違うのは、似たような共通点があるからです。
服装やヘアスタイル、メイクなど似ている部分は多いのですが、よく見ると社交ダンスの方が綺羅びやかな装飾やセクシーなデザインの衣装が多いです。
社交ダンスとバレエの違いを比較
具体的に、社交ダンスとバレエの違いは何か、さまざまな視点で比較してみました。
社交ダンスとバレエの違い① 踊る相手
社交ダンスとバレエは、踊る相手が違います。
社交ダンスは、男女の2人組ペアで踊るのが基本スタイル。一方、バレエは1人や男女のペア、複数の人と一緒に踊ります。
もちろん、バレエも社交ダンスのように男女のペアで踊る場合もあります。男女で踊るバレエは、男性が女性のバランスを保つためにサポートしながら踊ります。
社交ダンスは逆で、パートナーと一緒にバランスを取りながら曲に合わせて踊るのが特徴的です。
社交ダンスとバレエの違い② 踊り方
社交ダンスとバレエは、踊り方に大きな違いがあります。違いを比較するために、2つの踊り方を動画で確認してみましょう。
まずは社交ダンスです。
次はバレエです。
2つの動画を比較するとわかると思いますが、ステップの踏み方や立ち方などが違います。
社交ダンス | バレエ | |
全体の動き | ・フロア全体を動き回る・ステップを踏み前後しながら進む | ・バランスを保ちフロアを動く |
体の動き | ・男性のタイミングで女性が動く・背中や骨盤を動かす・前進する姿で立つ | ・女性のタイミングで男性が動く・基本的に上半身は動かさない・上から吊られたように立つ |
足の動き | ・基本的に歩く・つま先は進行方向 | ・つま先は外側に開く・足はガニ股スタイル |
体の重心 | 下 | 上 |
社交ダンスはステップを踏みながらフロア全体を踊りながら回るので、つま先は常に進行方向を向いています。
一方、バレエは地上に立つのではなく、天から吊るされているようなイメージでバランスを保ちながら踊ります。
どちらも「相手を追いかける動き」をしますが、手足や全体の動きやバランス、重心のかけかたなど、軽やかさが違います。
社交ダンスとバレエの違い③ 衣装
社交ダンスとバレエは、衣装も大きく違います。大きな違いは、色味と装飾です。
バレエを習ってみたい気持ちがあるけどどうにも衣装が受け付けなくてアレを着るのか…となってしまうので代わりに社交ダンスでもやっておきます
— あと🦐 (@At_414) July 6, 2023
社交ダンスの衣装は、赤や紫、黄色といったビビットカラーといわれる原色カラーが多いです。
例えば、次のような衣装です。


スワロフスキーなどとの装飾もデザインされていて、ダンスする度にキラキラと輝くのが特徴的。
一方、バレエの衣装は、白や薄いピンク、ベージュなどの彩度を落としたソフトトーンの色合いが多いです。社交ダンスの衣装に比べると優しい印象です。
オランダ国立バレエの眠れる森の美女。衣装が豪華でクラシックバレエらしい。子供用のチケット代があるのが良心的。
— yossy (@yossyballet) October 25, 2022
カラボスが格好良いのを、リラの精が優しいのに強くはね退ける設定が良い一方、リラの精が踊らない演出。 pic.twitter.com/FX6k78gRsM
社交ダンスの主役は踊る男女のペア。フロア内を大きく駆け回りながら踊るので、バレエに比べると華やかな衣装が多いのが特徴的です。
バレエは物語をダンスで表現するので、主役や準主役、脇役などたくさんの人達で舞台に立つことが多いです。そのため、社交ダンスに比べるとシンプルなデザインや色合いの衣装が豊富です。
社交ダンスとバレエの違い④ メイク
社交ダンスとバレエは、どちらも表情を引き立たせて舞台映えするようなメイクをします。
派手さで比較すると、社交ダンスの方がメイクは濃いです。
樽斗さん、はるかちゃん💓
— 津島みく『Why me❓』 (@Whyme_3939) June 11, 2023
おはよーございます🌤️✨
私の楽しみにしてること💖
来月の社交ダンスパーティー💃🎶
ドレスに合わせてメイクの練習してみたの〜💄💕見て見てぇ〜💓💓💓
はるかちゃんもまたお顔貸して〜💋
#てんぱーずらじお pic.twitter.com/vK3Bl41pQr
バレエのメイクも、舞台を遠くから見る人のために濃いめの化粧をします。
舞台終わりにやりたくなる。
— 圭🍀 (@kei_0626) August 6, 2017
半分メイクを落とした姿www
これがクラシックバレエのメイクの濃さですwwwwwwww pic.twitter.com/F1j9DdifM1
2つのメイクを比較してみるとわかりますが、社交ダンスに比べてバレエのメイクはラメや濃い色のアイシャドウが控えめです。
ただ、どちらも舞台メイクなので普段使うファンデーションではなくドーラン、発色がいい舞台用アイシャドウなどを使います。
社交ダンスとバレエの違い⑤ 費用
社交ダンスとバレエを習うには、どちらもレッスン費用がかかります。
社交ダンス | バレエ | |
入会金 | 無料~1万円 | 5,000円~1万円 |
レッスン料 | 1,000円~1万円 | 7,000円~1万円 |
発表会(競技会) | 2,000円~数十万円 | 10万~ |
費用面を比較すると、バレエより社交ダンスの方が安いです。ただし、デモンストレーションや競技大会など出場する種目によって費用が変わってくるので、社交ダンスでも10万円以上かかる場合があります。
また、衣装やシューズ、メイク道具などに関しては、どちらも選ぶブランドやデザインなどで違うので同じくらいでしょう。
ダンス教室では体験レッスンなどがあるので、やってみたい人はトライアルから始めるのをおすすめします。
社交ダンスとバレエの共通点とは
社交ダンスとバレエは、衣装やメイク、体の動きなどに大きな違いがあります。2つは全く違うダンスですが、共通点がいくつかあります。
- 体幹の使い方(体幹バランス)
- 指先の使い方(指先まで意識)
- 体の柔軟性
- 足の開き方など
まったく同じではありませんが、体の動きや重心の使い方など似ている部分があります。
社交ダンスとバレエは体が柔らかくないと、しなやかな動きを表現できません。手先からつま先まで意識を集中することで、どちらも体を使って美しさを表現できます。
社交ダンスはバレエ経験者だと有利?上達しやすいの?
実はバレエ経験者が多い社交ダンス。「子供の頃にクラシックバレエを習っていた」「大人になってから趣味で社交ダンスを始めた」という人がたくさんいます。
バレエはたいしてやってないけど、社交ダンスは10年くらいやってたよ
— ちぇす (@ReCestmir_) June 29, 2023
共通点が多いことから、大人になってから社交ダンスをやり始める人がたくさんいます。
とはいえ、バレエ経験者だからといって必ずしもダンス未経験の人より上達しやすいとは限りません。
2つは基礎が違うので、バレエ経験者が社交ダンスに挑戦すると変な癖が出てしまう可能性があるからです。
例えば、バレエ経験者が社交ダンスをすると、次のような癖が目立ちます。
- つま先が外向きになる
- 背中に柔軟性がない
- リード&フォローができない
- 歩幅が大きくなる
- 回転する姿にキレが必要など
社交ダンスは進行方向につま先を向け、歩幅は小さくパートナーに合わせながらダンスします。
バレエを習って習得した技術は社交ダンスでも活かせますが、2つは基本が違うのでバレエ経験者だからといって社交ダンスが上手とは限らないのです。
まとめ
社交ダンスとバレエに共通点はあるけど、実は動きや衣装、メイクなどに大きな違いがあります。バレエ経験者だからといって、社交ダンスを踊ることが有利とは限りません。
ただし、バレエで培ったリズム感や体の動かし方などは、うまく生かすことで社交ダンス未経験者よりもスムーズに入ることはできるでしょう。
ただし、社交ダンスとバレエは違いもある、という認識を持ち、未経験者という立場で考え取り組む姿勢は大切といえるでしょう。
また、これから社交ダンスを始める人は、全くのダンス未経験者でも上達スピードは人によって違います。社交ダンスは練習中に本番のような衣装を身につけることで、気分が高まりよりステップアップを目指せるのでおすすめですよ。

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